メニュー

講演会「重症喘息におけるBio製剤のメリット」

[2020.07.29]

今日はWebでの講演会でした。Zoomを使用して、自宅で講演をしたが、子供が講演中に後ろをチラチラ歩いたりしていました。私の担当は「Bioの臨床効果を再検討する-クリニックの立場から-」という演題で話をさせて頂きました。

現在、重症喘息に対して、4種類のBio製剤(生物学的製剤;抗体療法)が用いられています。従来の薬剤では効果不十分な重症患者さんも大きく改善する可能性がある薬剤です。名前はゾレア、ヌーカラ、ファセンラ、デュピクセントの4種類です。IgEを抑える薬剤、好酸球を抑える薬剤、IL-4/13というサイトカインを抑える薬剤と系統が異なる薬剤です。その結果、色々なタイプに患者さんに用いることが出来るようになってきました。

また、薬剤ごとに効果が期待できるバイオマーカーもいくつか判明してきており、複数の薬剤から有効性が得られる可能性が高い薬剤を、より選択しやすくなってきました。効果が出れば患者さんにとっては非常に有益な薬剤です。

クリニックの立場からみると、

これらの薬剤は喘息状態を安定させ、喘息発作の出現頻度を低下させます。今までであれば入院加療や連日の点滴治療などを行う必要性が低下して、患者さんのQOLを改善させられます。延いては喘息の予後への影響も考えられます。また、発作時に使用されるステロイドの全身投与を避けられ、副作用の軽減に寄与します。悪いところは価格です。大変高価なため、財布に厳しい薬剤です。

いい薬剤なんですがね、、、、、もっと安くなることを切に願います。

重症喘息に対する抗体療法一覧

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME