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Web TVでの講演

[2018.08.30]

8/29にWeb TVで「良好な喘息コントロールのために~大規模データから見るアドヒアランスの重要性~」という内容で話をさせていただくました。

喘息という病気は薬物によりコントロールとともに需要なのが、アドヒアランスです。これは患者さんが病気を正しく理解し、治療方針の決定に参加し、その決定に従って自ら行動することを指します。

喘息という病気は症状が出現したり消失したりする病気なので(重症な患者さんは持続してしまいますが。。。)、症状が無いときは病気が治癒してしまったと思ってしまいます。ここが曲者で、症状がないからといって、自身の気道のアレルギー性炎症が無くなっている訳ではないのです。人の心というものは症状がなければ、治った(治癒した)と思ってしまいますよね。治癒してしまったと思ってしまうと、当然の事ながら薬を継続する気にはなりません。ここで重要になってくるのがアドヒアランスです。患者側にとって重要なのは「病気を正しく理解する」ことです。医療者側からすると、患者さんが薬との相性がいい薬を提案することです。喘息治療の基本である吸入薬も非常に沢山の種類があり、その中で個々の患者さんにあった薬剤を見いだすことが重要ですね。

喘息という病気は、よく氷山を例えられます。水面に出ている氷の部分が症状で、病気の本体(慢性炎症)は水面下の大きな氷の部分です。水面上に顔を出している氷(症状)のみをコントロールしても、水面下の慢性炎症は残存しています。それが持続すると、肺の老化が早く進んでしまいます。

たしかに、成人喘息でも約5%程度の患者さんは治癒します。ただ、自覚症状だけでは判断できないので、薬を止めたくなったら(もしくは、もうヤメちゃっていたら)、是非相談してください。

 

Web講演会20180829

 

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