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喘息学会 2020/8/8

[2020.08.17]

2020/8/8-8/9に大阪で喘息学会がありました。新型コロナ感染症が再燃している中での開催でしたが、厳重に感染予防対策がなされていました。学会への往復は新幹線でしたが、車両はガラガラで私の乗った車両には私以外は1名のみのでした。3密ではないですね。学会では喘息の「疫学・管理」のセッションの座長を務めさせて頂きました。興味深かったのは喘息の小児科から成人内科への移行期治療の演題でした。

小児喘息は成人期へと持ち越されることが従来想定されていた頻度より多いことが判明しており、今回の発表はその実態調査です。5,000名を超える高校生を対象に検討しており、高校生で喘息で定期通院されているのは全体の9%程度でありまだまだ高い比率のようです。興味深いのは約半数の喘息児は高校進学を契機に内科へ移行しているようです。感覚的には大学進学や就職後かなと思っていましたが、意外に早く移行するようですね。

慢性疾患は治療・病態判断の継続性が重要です。小児から成人医療に移行される場合は、今までのデータや薬の内容を新しい医療機関に伝えることをお勧めいたします(今までの小児科の先生にデータを貰えれば一番望ましいですね)。

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