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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、夜間のいびき、無呼吸などに加え、眠っているときに「無呼吸(10秒以上呼吸が止まること)、低呼吸」の状態が1時間あたり5回以上ある場合に診断される病気です。主に、症状は夜間のいびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。
英語でSleep Apnea Syndromeといわれ、SASと略して呼ばれることもあります。

成人男性の5%前後、女性の2-3%程度に認められ、男性では40歳~50歳代、女性では閉経後に多く認めます。昼間の眠気など問診でSASが疑われる場合は、ポリソムノグラフィー(Polysomnography:PSG)という検査で睡眠中の呼吸の評価を行います。

この病気は脳卒中、心筋梗塞、高血圧などを引き起こす危険性が約3倍高くなり、重症例では心筋梗塞などの重症合併症の危険性が5倍になります。

下記の症状がある方は当院にご相談ください。

  • 夜間のいびきや無呼吸(呼吸の停止)、窒息感、あえぎ呼吸
  • 起床時の頭痛
  • のどが渇く、起床時の喉の痛み
  • 就寝中の意識覚醒の短い反復
  • 昼間の耐えがたい眠気
  • 集中力の低下
  • 抑うつ
  • 頻回の中途覚醒 
  • インポテンツ(女性の場合は月経不順)

痩せている方でもSASの方はたくさんいらっしゃいます。気になる方はご相談ください。

 

診断・検査方法

口腔内所見や下顎形態などの診察所見に加え、問診などでSASが疑われる場合は検査機器を用いて睡眠中の状態(無呼吸やいびきの状態や睡眠の質)の評価を行います。下記のESS問診票で合計点が11点以上で日中の眠気が強いと判断します。

ESS問診票

睡眠時無呼吸症候群を確定するためには、簡易検査(アプノモニター)と脳波を含めた精密検査(ポリソムノグラフィー;PSG)の2種類があります。まずは、自宅で簡易式のアプノモニターを装着して頂き検査を行います。結果は即日判明いたします。睡眠1時間あたりの「無呼吸」と「低呼吸」の合計回数をAHI(Apnea Hypopnea Index;無呼吸低呼吸指数)と呼び、この値が5以上かつ上記症状があれば睡眠時無呼吸の診断となります。その重症度はAHI5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症としています。

必要により脳波まで測定する精密なPSGの検査が追加で必要な場合があります。こちらも自宅(または入院)での検査となります(自宅の場合は当院対応、入院の場合は入院検査が可能な病院をご紹介いたします)。

簡易PSG

精密PSG

 

治療について

症状・重症度にあわせて、CPAP装置(マスクによる呼吸)を使った治療や、マウスピースを使った治療、睡眠方法の指導などを行っています。外科的治療が必要な場合もございますので、その場合は、近隣の信頼できる医療機関をご紹介いたします。

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