各種検査について
胸部xp
目的
肺がんや肺炎、結核など器質的疾患の確認目的で撮影します。咳であれば症状が2~3週間以上継続している場合は確認を要する場合が多くなります。また強い呼吸困難や進行性症状の場合も同様です。通常、気管支喘息では異常は認められません。
特徴
当院のxp(レントゲン)はAIによる画像診断支援を用いております。医師の診断に加え、AIの診断補助を行うことにより胸部異常影の見落としなどのヒューマンエラーを最大限少なくしています。
https://eirl.ai/ja/eirl-chest_screening/
呼吸機能検査
目的
肺活量や気管の太さなどを計測することにより、呼吸器疾患の存在や重症度、治療効果などを評価します。呼吸器(肺)の病気では、血液検査と同等、病気によってはそれ以上に重要となるのが呼吸機能検査です。
方法
患者さん(被検者)と検査を行う医療従事者(検者)の双方の努力が必要な検査です。息を最大限吸った状態から勢いよく息を最後まで呼出します。努力の程度が検査結果に影響しますので、可能な範囲での最大限頑張ってください。
特徴
人間ドックなどで評価する肺活量や1秒量(1秒間に吐き出せる息の量)のみならず、必要に応じて詳細な検査を同時に行います。古典的な検査で基本となる評価方法です。当院では、簡便な小型の呼吸機能検査器ではなく、大病院と同様の据え置き型の呼吸機能検査器を用いています。肺の老化を評価できる肺年齢も計測可能です。
モストグラフ(呼吸抵抗測定)
目的
呼吸抵抗(気道の空気の通りにくさ)を測定します。気道抵抗ではありません。主として喘息やCOPDなど、気管支が狭くなる病気の診断・治療効果判定に用います。
方法
安静時の自然な呼吸で測定します。努力呼吸が不要なため、小児から高齢者まで幅広く検査可能です。
特徴
オシレーション法を用いて呼吸抵抗を測定し、病気の初期や軽微な異常から検出可能です。気道の状態を理解しやすいように、検査結果を3Dグラフィックで表示し、患者さんの呼吸抵抗を計測します。上述した呼吸機能検査を補完する検査で測定内容。方法が異なります。当院では山形大学とチェスト社の協力により日本人の正常値のデータを有しており、結果説明も同データを元に説明いたします。現時点では同機種を有する医療機関は比較的ありますが、正常値を有している医療機関はほとんどありません。
https://atsuta-clinic.jp/blog/モストグラフの日本人正常値
呼気NO(FeNO)値測定
目的
気管支喘息の好酸球性気道炎症を数値化します。好酸球性気道疾患の診断、治療効果予測・判定に用います。
方法
一定の速度で息を吐き続けて測定します。日本人成人健常者の平均値は15.4ppb、カットオフ値は22ppb以上です。最初は吐き出す力具合に戸惑うと思いますが、頑張ってください。
特徴
好酸球性気道炎症が存在すると気道上皮細胞の一酸化窒素産生酵素が活性化され、呼気中の一酸化窒素濃度が上昇します。現時点での代表的な測定機器はNIOX VEROとNO Breathの2機種で、両者とも測定理論は同一ですが測定値には若干の差があります。NO測定値は機種依存性があるため、機種が異なると測定値に補正・換算が必要です。呼吸器学会がガイドラインで提示している具体的な正常値は、NIOX(ナイオックス)の使用を前提とした数値なので注意が必要です。当院ではNIOXによる測定を行っています。
吸入流速測定
目的
気管支喘息やCOPDなどに用いる吸入薬の適応性を確認するために測定します。
方法
息を吸う際の吸入速度を計測します。個人個人にあった吸入薬を選択する指標となります。
特徴
吸入薬は内服薬と異なり非常に副作用が少ない薬剤ですが、吸入方法や吸入の仕方により効率が大きく異なります。間違った吸入薬を選択すると、治療効果が上がりにくいのみならず、副作用が出やすくなります。
PCR検査(BioFire SpotFire、Smart Gene)
目的
呼吸器感染症の主要原因菌を確認します。
方法
鼻咽頭ぬぐい液を用いて測定します。検査結果は20分程度で判明しますので、即日結果説明します。
特徴
BioFire SpotFire
従来は原因菌の同定にはそれぞれの菌により異なる検査を組み合わせて診断をすることも多かったのですが、最近は多項目同時PCR検査が可能となり一度の検査で多数の原因菌を調べることが可能となってきました。当院ではBioFire SpotFireによる他項目同時PCR検査(ウイルス11種類、細菌4種類)が可能です。今までは起因病原体の確認目的で何回も鼻に綿棒を突っ込んだり採血したり辛い検査が複数必要なことがありましたが、同検査では1回のみの検体採取で可能となります。
また別機種ではありますが、マイコプラズマに関してはクラリスロマイシンに耐性の有無も遺伝子解析(Smart Gene)で確認可能です。
各種感染症の迅速検査
肺炎球菌やレジオネラなどの重症化しやすい肺炎、百日咳、マイコプラズマ、溶連菌感染、インフルエンザ、新型コロナウイルスなど迅速検査が可能です。
血液検査
院内での迅速検査が可能です。数分で結果が判明し、感染症や糖尿病・貧血などの診断・治療に有効です。
また呼吸困難を来す疾患の一つである肺梗塞の診断マーカーのD-dimerも即時測定可能です。
呼気CO値測定
吐く息の中の一酸化炭素の濃度を測定します。喫煙者ではタバコの不完全燃焼によって生じた一酸化窒素が体内に入り、吐く息の中の一酸化炭素濃度が上昇します。
終夜睡眠ポリグラフ検査
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合に、夜間の睡眠と呼吸の「質」を確認します。自宅で電極やセンサーを取り付けて寝て頂き、睡眠時無呼吸の有無を確認します。簡単に装着可能で痛みや危険性はありません。検査当日に結果説明をいたします。脳波まで測定する精密検査まで対応可能です。
尿検査
通常の尿検査に加え、重症肺炎の原因となる肺炎球菌やレジオネラ菌の確認が可能です。
